職員研修で講演する齊藤麗子さん(中央)=基山町の基山中

■「違う文化持つと理解を」

 自らが自閉症スペクトラム(ASD)で体験をもとにピアカウンセラーとして活動している齊藤麗子さん(36)=みやき町=が18日、基山中の特別支援教育研修で講演し「ASDは障害ではなく、違う文化を持つ少数派と理解して」と語りかけた。

 参加した同校教諭約20人を前に、自らの体験を織り交ぜながらASDの人たちに見えている世界や抱えている思いなどを話した。

 生まれながらの脳の機能の違いから起こる発達障害の一つがASD。齊藤さんは長女が1歳のころ、なかなか寝ないで夜中に1人で遊んだりしていたことから発達小児科を受診して、長女も自分もASDであることが分かった。

 ASDは言葉に込められた意味や暗黙の了解といったものを理解するのが難しいとされる。齊藤さんも小学校に入学したとき、先生が話す「担任」や「チャイム」「休み時間」などの言葉の意味が分からず不安ばかりの中で過ごしていた。一方で、教科書を写真のように記憶できて成績が良かったため、だれも障害を持っていることに気づかなかったという。

 その上で、「ASDは脳のタイプが違う少数派だと理解してほしい。何が世の中の常識かというのを教えてもらわなければ分からないので、早期に診断を受けて幼いころから身に付けさせていくことが大切」と強調し、学校でのサポートのやり方なども説明した。

 教職員を前に講演したのは初めてで緊張したと言いながらも「ASDの子どもたちに耳を傾け、いいところを見つけてどんどん褒めて伸ばしていってほしい」と締めくくった。

 馬場司教頭は「齊藤さんの話を聞いて大変参考になった。今後の教育に生かしていきたい」と感想を述べていた。

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