NPOの解散を決議した定期総会であいさつする塩川正隆さん=久留米市のハイネスホテル久留米

 戦没者の遺骨収集などに取り組んできたNPO「戦没者追悼と平和の会」が19日、久留米市で定期総会を開き、組織の解散を決議した。理事長の塩川正隆さん(73)=三養基郡みやき町=は「平和を守る団体を解散するのは忍びないが、活動できないのに無責任に継続はできない」と活動を終える無念さを語った。

 塩川さんは自営業の傍ら1977年に戦没者の遺骨や遺品収集を始め、戦没者追悼と平和の会(旧・戦没者を慰霊し平和を守る会)を2002年に設立。沖縄やフィリピンのレイテ島でこれまでに100柱の戦没者を収容した。ただ、近年は塩川さんの体調が優れず、昨年度は事業が一つも実施できなかった。

 総会には会員125人中20人が出席。80人分の委任状が出され、規約で定めた条件を満たしたため、解散が可決された。今後、財務処理を進め、NPOが所有する財産は沖縄戦の遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」に、これまで収集した日章旗などの遺品は大刀洗平和記念館(福岡県筑前町)に寄贈することも承認された。

 塩川さんは「今日で解散だが、これからも戦没者が一人でも多く遺族の元に帰れれば」と国の取り組みに期待を寄せた。

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