横浜市の企業へと出荷するために箱詰めされるトウキの粉末=東松浦郡玄海町の玄海町薬用植物栽培研究所

 東松浦郡玄海町で栽培、収穫された薬用植物「トウキ」が19日、初出荷を迎えた。神奈川県横浜市の化粧品の企画・製造会社へと送られ、スキンケア商品の原料として使われる。

 消炎効果や血行促進効果があるとされるトウキは現在、町内5軒の農家が8300平方メートルの畑で育てている。先駆けて栽培に取り組んできた吉田庄一さん(60)は2月にトウキを収穫し、町内の業者が30キログラムの粉末に加工した。

 出荷する粉末は、唐津地域に化粧品産業の集積を目指すジャパンコスメティックセンター(JCC)の会員企業・ブルーム(唐津市)が残留農薬や異物が入っていないことを証明する検査をしており、薬としても使えるという。

 吉田さんは昨年11月、JCCの橋渡しで、横浜市の企業・コスメディアラボラトリーズと売買基本契約の覚書を結んでいた。同社は今後、中国産から玄海町産のトウキに原料を切り替えていく方針。

 栽培を指導してきた玄海町薬用植物栽培研究所の古舘保弘園長は「農家の収入増が町の起爆剤につながる。1次産業だけでなく6次産業へと雇用が拡大していけば」と期待を語った。

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