図書館の在り方をめぐり講演した田井郁久雄さん=佐賀市立図書館

 図書館運営の在り方を考える講演会が19日、佐賀市立図書館であった。元広島女学院大准教授の田井郁久雄さんが講演し、自治体が充実したサービスを提供し、市民の要求に応えられるような図書に精通した人材を大切にしていく重要性を訴えた。

 田井さんは他県の事例を示しながら、指定管理者制度について分析した。「当初は利用者が増えたものの、数年後に自治体直営の時より減少したケースもある。人件費は抑えられるが、働く人の条件悪化や継続性喪失にもつながり、経費総額には指定管理者の利益なども含まれる」と指摘。サービス向上や経費削減となったか実態を明らかにする必要性に言及した。

 自身が30年間勤めた岡山市立図書館についても紹介。資料案内など職員のきめ細かな対応で好評を得てきたことを挙げ、「直接利用者と接するカウンターこそ一番喜びがあり、大事な場所」と語った。

 講演会は図書館活動の普及啓発を手掛けるボランティア団体「図書館を友とする会・さが」が主催。約60人が参加した。

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