緊急研修大会には約600人が集まり、来年度産に向けて「べと病」対策を周知徹底した=杵島郡白石町の福富ゆうあい館

 佐賀県産タマネギに「べと病」の被害が広がっている問題で、対策を検討する緊急研修大会が19日、杵島郡白石町の福富ゆうあい館であった。県内の生産者やJA・自治体の職員ら約600人が参集。病気のまん延を防ぐための強い土づくりや、発病株の除去・防除など来年度産に向けて取り組むべき事項を周知徹底した。

 研修会では、JAグループ佐賀園芸特産振興協議会の金原壽秀会長が「供給基地としての地位も危ぶまれる事態で、産地総動員で来年度産に向けて対策を」とあいさつ。山口祥義知事は「皆さんが来年度の作付けに安心して取り組んでいただけるよう、9月議会に向けて特別な予算編成を検討している」と激励した。

 生産者による事例発表では、早めの防除や稲わら入りの牛ふんなどの有機物投入の有効性を確認。県農業技術防除センターの担当者が被害が多発した圃場の共通点として、排水が悪いことや作土層が浅いことなどを挙げ、根を深く張るための畝立てや丁寧な耕起、地下排水溝を入れるなどの改善策を提案した。越年感染を防ぐために発病株の抜き取り、冬の定植後に薬剤散布を徹底することなども求めた。

 JAさがの園芸情勢(7月31日現在)によると、市場販売数量は前年比31%減の3万7233トン。小玉傾向で単価が落ち、販売金額は同46%減の34億6245万円にとどまっている。JAを通さない出荷も相当量あり、被害の全容把握は難しいという。

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