廃校となった中学校を生かして地域活性化につなげようと活動する玄海町旅館組合と肥前いろはクラブのメンバー=玄海町の旧値賀中学校

大会に向け、敷地内に散乱した落ち葉を掃除する玄海町旅館組合のメンバーら=玄海町の旧値賀中学校

■3競技に41チーム、地元産品販売も

 「玄海町スポーツフェスティバル」が25、26の両日、玄海町の旧値賀中学校で開かれる。廃校の校舎やグラウンドを有効活用しようと、玄海町旅館組合(溝上孝利組合長)が初開催する。子どもたちが3競技で熱戦を繰り広げ、一般来場者も参加できるイベントや地元産品の販売も実施。人を広く呼び込み、町の魅力を発信する。

 町内に立地する九州電力玄海原発の停止後、新たな顧客を開拓するため、旅館組合はサッカー大会やスポーツ合宿の誘致に取り組んできた。年2回のサッカー大会は徐々に定着、毎回30チーム500人程度の宿泊につながっているという。

 今回は競技の幅を広げようと、唐津市肥前町の肥前いろはクラブ(寺田香一代表)の協力で、10歳以下、12歳以下のサッカー大会とバドミントン、ミニバレー大会を開催。佐賀、福岡、長崎の3県から2日間で41チームが参加を予定する。

 舞台には廃校を選んだ。2015年4月、町内の4小中学校全てが統合して小中一貫校の「玄海みらい学園」が開校。旧値賀中はグラウンドや体育館以外ほとんど使われなくなり、「これだけの施設があるのにもったいない」と、組合事務局長の上田俊輔さん(36)は考えた。

 組合員らは18、19の両日、丸2年間使われていなかった校舎を大掃除。大量の落ち葉をかき集め、教室や武道場、トイレなどを隅々まで磨き、迎え入れる態勢を整えた。当日は校舎も活用し、地元野菜や肉、海産物加工品の販売やフリーマーケット、エステ体験ができるコーナーを設ける。

 1月に急きょ開催が決まったため、今回は宿泊は伴わない。それでも、溝上組合長は「役員以外の若い人が集まって、協力してくれている。仮に原発が動いても以前の形には戻らないので、こういう活動を続けなければいけない」と強調する。組合は4月から校舎1階部分を通年で借りる予定といい、上田さんは「スポーツ大会だけでなく、ライブや展示イベントもできたら」と夢を膨らませる。

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