審査員(左)が見守る中、鉄板を溶接する高校生=多久市の県立産業技術学院

 第1回佐賀県高校生ものづくり溶接競技大会が多久市で開かれ、県内の工業系高校6校の1~3年生22人が実習などで身に付けた腕前を競った。ものづくりの再興を掲げる県が、人材育成を目的に初めて実施した。上位3人の平均点による団体の部は鳥栖工業が優勝、個人の部最優秀賞には鳥飼竜也さん(鳥栖工機械科2年)が選ばれ、10月下旬に佐賀市で開かれる九州大会に出場する。

 出場者は溶接面をかぶり、断面が斜めにカットされた厚さ9ミリの鉄板2枚を30分以内で溶接した。高校教師ら審査員が作業手順をチェックし、外観の出来、内部検査などで作業の確実性を審査した。

 これまで県内には高校生が溶接技術を競う大会はなく、大会を運営した県溶接協会の森孝一理事長=顔写真=は「溶接は金属加工に欠かせない技術。ものづくりの基本が身に付く」と期待する。今後は県の3カ年事業の一環として、会員企業の技術者を各校に派遣して技術指導も行う。

 出場した有田工高機械科3年の澤井大輔さんは「他校の生徒と競い合うことで、自分の技術力がどの程度なのかが分かる。今後につなげたい」と話した。入賞者は27日、佐賀市の県総合体育館で開かれる「SAGAものすごフェスタ」で表彰される。

 他の成績は次の通り。(敬称略)

【個人】優秀賞 服部絢人(鳥栖工機械科3年)福岡貴博(同土木科2年)▽努力賞 平川航大(有田工機械科3年)山口幸人(唐津工機械科2年)草場廉(北陵高航空科3年)草場翔基(塩田工機械科3年)岡本弘志郎(佐賀工機械科1年)

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