下水道を農業に利用する取り組みを学ぼうと、九州各県の自治体職員ら60人が参加した研修会=佐賀市天神のホテルグランデはがくれ

 下水道の先進技術を学ぶ研修会「ビストロ下水道in九州」が9日、佐賀市天神のホテルグランデはがくれであった。九州の自治体職員らが水、熱、資源が集まる下水道を農業につなげる活動について学んだ。

 ビストロ下水道とは、下水道から出る窒素やリン、二酸化炭素などを農業へ利用し、作物を栽培する取り組み。汚泥処理費用が削減でき、作物がおいしく育つことから全国で注目が集まっている。

 研修会には、福岡県や熊本県などから下水道担当職員ら約60人が参加。国交省下水道部の井上茂治流域管理官と市上下水道局の前田純二さんが講師を務め「江戸時代にはし尿を発酵させて肥料として活用するなど、下水と食の関わりは深い」と解説。「下水から作った肥料で育てたトマトは、化学肥料を使ったトマトよりも糖分が高くなった」とデータを示しながら有用性を説明した。

 大分県日田市役所の下水道課黒川潤也さん(25)は「うちの市でも汚泥の処理費用がかさんでおり課題になっているが、ビストロ下水道は解決してくれそう。持ち帰って実施に向け検討したい」と話した。

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