遭難した男性を助け、署長感謝状を受けた江口孝一朗さん=鳥栖署

 鳥栖署(北野一信署長)は26日、行方不明者の発見と救助に貢献したとして佐賀市の会社員江口孝一朗さん(34)に署長感謝状を贈った。江口さんは賞状を手に、「とにかく生きていてくれて良かった」とはにかんだ。

 産業廃棄物処理会社に勤める江口さんは3月24日午前8時ごろ、仕事で脊振山にある木の仮置き場に向かう途中、前日の夕方に見かけた車がそのまま停車していることに気付いた。「あの時期だと車が1日1、2台通るかどうか」(江口さん)と不審に思って先に進むと、頭から血を流しうつぶせで倒れている高齢男性を発見した。

 すぐに110番するとともに、男性に話しかけ意識があることを確認。「血を流していたので、下手に動かさない方がいいと思った。いつ家を出たか聞くと『今日の昼ごろ』と答えたので、記憶が曖昧だということも分かった」。約40分間男性に寄り添い、到着したパトカーと救急車に引き継いだ。

 男性は鳥栖市に住む80代で、前日に「庭石を取りに行く」と言って自宅を出たまま行方が分からなくなり、家族からの捜索願を受け警察が捜していた。

 人命救助は初めてだったという江口さん。「車から倒れていた場所までは歩けば数時間かかる。たまたま早く見つけ、連絡し、助けることができた」と控えめに話し、胸をなで下ろした。

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