23日にオープンした旧大島邸。隣接する南城内駐車場と合わせ、管理運営費2765万円を計上した=唐津市南城内

 唐津市の一般会計当初予算は、過去最高だった前年度から8・2%減の635億2810万円。1月下旬に市長選があり、義務的経費を中心とした骨格予算となっている。峰達郎市長の施策が見えてくるのは6月補正以降になる。

 投資的経費は61億6383万円で、前年度当初から半分に減った。継続事業の久里小と鬼塚中の大規模改造費計21億2894万円などが含まれる。

 ソフト面でも人口減少対策に集中的に取り組むために策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿い、重点施策を予算化している。移住促進1701万円、婚活支援210万円、コスメ産業の海外展開促進1億8530万円などだ。

 全体の予算規模では、前回4年前の骨格時の1・14倍で、今回が約80億円多い。肉付け後でも前回は約597億円で、市の財政規模は短期間で大きくなっているのが分かる。

 有利な財源である合併特例債の使用期限2020年度が迫る中、ハード事業が重なったり、ふるさと寄付金や国の補助金に多くを頼るコスメ事業が新たに加わったことが増額の要因。市の施策が推し進められてきたのは間違いないが、自由に使える額が増えたわけではなく、窮屈な状況に変わりはない。

 歳入はふるさと寄付金で20億円を見込み、自主財源比率は5・44ポイント増の33・22%。骨格予算で投資的経費を抑え、市債発行が半減していることなども影響している。

 ◇主な事業◇厳木地区認定こども園用地整備=6422万円▽ジャパンエキスポ・パリへの唐津焼出展=893万円▽旧大島邸管理運営費=2765万円

 ■玄海町

 一般会計当初予算は、前年度当初比6・3%増の77億800万円となった。福祉施設整備などの継続事業が押し上げた。

 大きな継続事業は四つ。西九州道につながる町道長倉-藤平線の橋りょう整備で約9億4700万円を予算化。特別養護老人ホーム「玄海園」の敷地内に、約8億4千万円をかけてデイサービスセンターや乳幼児の一時預かり施設、高齢者向け住宅などを整備する。5月に工事が完了し、7月にサービスを開始する予定。他にも新田地区の水門を改修する内水対策事業約1億877万円、仮屋湾に荒天時の漁船が避難する桟橋の工事費約4952万を計上した。

 歳入における原発関連の税収や交付金の割合は63・8%を占める。

 ◇主な事業◇町道長倉-藤平線橋りょう整備事業=9億4700万円▽特別養護老人ホーム「玄海園」の施設整備事業8億4198万円▽新田地区内水対策事業1億877万円

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