買収した土地から拡幅工事を始めたスマートインターに続く県道=小城市小城町

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 小城市小城町の長崎自動車道小城パーキングエリアに設置するETC専用のスマートインターチェンジ工事で、導線となる県道を拡幅する用地の買収が滞り、2018年3月の開設までに通学路となる県道の歩道整備が困難となっていることが分かった。市は買収が間に合わないことを想定し、子どもたちの交通事故防止の観点から近くの農道を迂回(うかい)路にする検討を始めた。

 佐賀土木事務所によると、拡幅区間は小城町の祗園橋からインターへの取り付け道路入り口までの約1キロ。付近の北浦地区は住宅街で、県道は小中学生が通学路となっているため、歩道を設けることにした。計画では現在幅5・2~6メートルを拡幅するのに合わせ2・5メートルの歩道を併設し約10メートルに広げる。必要な用地は約4千平方メートルで、県の買収は現在、6割の2400平方メートルにとどまっている。

 拡幅工事は5月中旬、買収済みの祇園橋近くから着手した。ただ、拡幅するための民有地の地権者の中には「道路拡張による大型車の通行量が増え静かな住環境を壊す」として買収に応じない人もいるという。

 市は「(スマートインターの)供用を開始すると交通量は確実に増え、このままでは児童たちの安全は保障できない。県の用地買収の進み具合もあるが、買収に応じない民家を迂回する形で、農道を舗装して通学路にするかどうか年内には判断したい」とする。教育委員会や自治会、警察など関係機関との協議を進め、代替路での対応を検討している。

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