女子団体決勝・大和-燕 大将戦で果敢に攻め込む大和の古川寛華(右)=佐賀市の県総合体育館

 全国中学校体育大会は20日、佐賀市の県総合体育館などで9競技があり、佐賀県勢は5競技に出場した。剣道は女子団体の大和が決勝で燕(新潟)を下し、35年ぶり2度目の優勝。男子団体の三瀬、同個人の小柳総司(浜玉)、女子個人の立花愛莉(大和)はいずれも5位で敢闘賞だった。

 ソフトテニス女子団体の小城は準々決勝で昭和学院(千葉)に敗れたが、5位入賞を果たした。

 相撲団体は北方が決勝トーナメントに進んだが1回戦で敗退。個人決勝トーナメントに進んだ中田大樹(啓成)も初戦で敗れた。

 21日は熊本市のえがお健康スタジアムなどで4競技がある。

◇剣道最終日(佐賀県総合体育館)

 ▽男子団体準々決勝

東海大浦安(千 葉) 3―1 三瀬

 ▽同個人準々決勝

荒木京介(熊本・九州学院)  コ―   小柳総司(浜 玉)

 ▽女子団体準々決勝

大和 3―0 中部(長 崎)

 ▽同準決勝

大和 4―1 久御山(京 都)

 ▽同決勝

大和 2―2本数勝ち 燕(新 潟)

 立 花   ―コ  本 間○

○井 石 ドド―   臼 井 

 山 口   ―ド  佐 藤○

 重 岡   ―   石 原 

○古 川 ドド―   栗 山 

(大和は35年ぶり2度目の優勝)

 ▽同個人準々決勝

岩本瑚々(大分・杵築)  メ―   立花愛莉(大 和)

<ハイライト>大将古川 起死回生ドウ

 これ以上ない最高の舞台で宿敵との際どい勝負を制した。まさにドラマチックな決勝戦だった。

 剣道女子団体で前回準優勝に終わった大和が、2連覇を目指す燕(新潟)を地元・佐賀に迎えて臨んだ雪辱戦。1-2と劣勢に追い込まれながら、大将古川寛華の起死回生の2本勝ちで優勝が決まると、メンバーたちはせきを切ったようにむせび泣き、歓喜した。

 大和と燕は、どちらもチーム5人のうち4人が昨年の決勝を戦った因縁のライバル。古川は昨年の決勝も1-2で大将戦を託されながら、1本も取れず引き分けて優勝を逃した。その悔しさをぶつけるかのように、この日の決勝はのっけから相手をはじき倒すなど鬼気迫る勢いがあった。

 「次こそは日本一を」と目指し続けたこの一年。春先にチームが不調となり、主将の古川は動揺の広がった部員に、初心に帰るよう鼓舞することもあったという。そんな仲間たちから「大丈夫、大丈夫と声を掛けられ不安はなかった」と古川。狙い通りにドウを決めて形勢をひっくり返すと、その後は無我夢中で2本目のドウを奪った。

 燕との最終決戦を予感していた添田貴之監督は「しびれた。最後まで戦い抜くことができたのは、精神的なものが大きい」と、選手たちの成長ぶりに目を細めた。

 地元の声援を味方に、チーム5人が流れを引き寄せたり、挽回したりとそれぞれの役割を果たした今大会。頂点を極めた剣士たちは輪になって手を取り合った後、応援の家族や友人らに感謝を込めて手を振った。

【選手ひと言】

 先鋒・立花愛莉 決勝では打たれてしまったが、今年はしっかり流れを持ってくることができたと思う。

 次鋒・井石優菜 今年こそ日本一の次鋒になると自分に言い聞かせた。1本決めて流れを取ろうと無我夢中でやった。

 中堅・山口帆波 1本は取れなかったけれど、仲間の声掛けに支えられ、最後まで投げ出さずに試合ができた。

 副将・重岡凜咲 初めての全中大会で、去年の先輩を目標に頑張った。最後は信頼できる大将が決めてくれた。

 大将・古川寛華(燕と2年連続の決勝に)運命なのかなと感じ、1本取ることだけを考えた。地元の応援が力になった。

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