日銀福岡支店は14日、九州・沖縄を訪れた外国人旅行者の2016年の消費額が、前年比21%増の5927億円に上ったとする推計を発表した。昨年4月に発生した熊本地震の影響を受けたものの、大型クルーズ船の寄港数の増加がけん引し、旅行者数は34%増の535万人となった。

 九州・沖縄の16年の消費額と旅行者数の伸び率はともに全国平均を上回った。福岡支店は「観光関連消費に占める訪日旅行者の存在感は増し、恩恵は中小企業にも広がっている」と指摘した。

 外国人1人当たりの消費額は外国為替相場の円高などの影響で、前年と比べ9・2%少ない11万1千円だった。全国平均は15万6千円で4万5千円下回った。全国の宿泊平均日数が6・0日だったのに対し、九州・沖縄は3・8日と短かったのが要因。

 九州・沖縄への入国は、空路が全体の6割近くを占めた。ただ、福岡・博多港をはじめ、長崎や熊本といった九州各地へのクルーズ船の寄港が増えたことから海路の増加率は57・6%と、空路の19・2%を大きく上回った。旅行者は中国や韓国からが多かった。

 推計は、観光庁や法務省の統計を基に日銀福岡支店が独自に試算した。

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