上峰町議会で給食費無料化経費を含む新年度当初予算案が否決された異例の事態に、町民からは「政争の町にせず、住民のために考え行動してほしい」と町議会や執行部に対し憤りや懸念の声が上がった。

 採決前日に給食費無料化実現を求める1128人分の署名を議会に提出した住民団体「みんなの声」の中原輝之代表(59)は「署名された皆さんに申し訳ない」と肩を落とし、「反対派には説明の場を設けてほしい。署名活動は実現まで続ける」と話す。

 小中学校に2人の子どもが通う40代の女性は「とても残念。子育て世代にはすごく助かる事業。近隣市町がやり始めて上峰が遅れれば、町外に出ていく人もいるのでは」と危惧する。

 一方で、12月議会で一度否決された事業費を当初予算に計上した執行部の姿勢を批判する声も。70代男性は「骨格予算で無理やり出すのがおかしい。町長選で公約に掲げて町民に信を問い、当選後に実行すべきだ」と厳しい視線を注ぐ。

 採決の賛否は町長派と反町長派で割れ、町長選を目前に対立構図が鮮明に。議会を傍聴した70代の男性は「完全に町長選を見据えた動き。町民のために働くのが議員の務めで、反対ありきでは町は良くならない」と憤った。

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