開幕を目前にした練習で選手たちに指示を出すフィッカデンティ監督(左から2人目)=鳥栖市の北部グラウンド

 25年目のシーズンを迎えるJリーグは25日、明治安田J1の8試合で開幕する。J1は3季ぶりの1シーズン制で18クラブがホームアンドアウェーの2回戦総当たりで争い、12月の最終節まで年間の勝ち点で優勝を決める長丁場となる。前日の24日、昨季優勝の鹿島やJ1に復帰したC大阪など、各チームはリーグ初戦に向けて調整した。

 昨年のクラブワールドカップ(W杯)でも準優勝と躍進した鹿島は本拠地で、大久保嘉ら大型補強をしたFC東京と対戦。昨季年間勝ち点1位の浦和はアウェーで横浜Mと顔を合わせる。3季ぶりにJ1のC大阪は、中村俊が加入した磐田をホームに迎える。

 J1のもう1試合、G大阪-甲府は26日に開催。J2は同日の11試合で一斉にスタートする。

 「やるべき量、やるべき内容のトレーニングにしっかり取り組むことができた」-。昨年に続き鳥栖の指揮を執るマッシモ・フィッカデンティ監督は、2年目に自信を見せる。守りを基盤とする戦術を深化させ、妥協なき補強を進めた今季。上位進出を目指し、充実した戦力を率いて開幕戦に臨む。

 昨季第1ステージは、ボールを保持して優位に進めるサッカーの構築を図ったが、浸透に苦しんだ。それでも「どんどん良くなっているという手応えを感じながら戦っていた」と、自らが求めるスタイルへの確信は揺るがず、第2ステージでの巻き返しにつなげた。

 今季も「昨年の戦い、トレーニングの全てをセットとして考える」と継続性を持った戦い方で挑む。海外経験を持つGK権田やFW小野、優勝の味を知るMF小川ら新戦力も能力は十分。「既存の選手と新しく入った選手に区別がない。いい状態」と溶け込みの早さに手応えを感じる。

 「1試合1試合、次の試合に向けた準備を常にしている」と目前の試合に全力を注ぐ指揮官。昨季より4人少ない25人という陣容だが、チーム内競争を促し「その日に一番いい状態の選手を使う」と、新しい力も積極的に起用するつもりだ。

 25日の開幕戦であたる柏をはじめ、序盤は川崎、C大阪、FC東京ら力のあるクラブとの連戦となる。そこで結果を出すことができるか。「気持ちをしっかり込めて戦えば、絶対にできる。選手にはそう伝えた」。選手、サポーターと心を一つに、ベアスタのピッチに立つ。

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