Jアラートの内容が子局から問題なく放送されているか確認する町職員=上峰町役場

 三養基郡上峰町は新年度から防災行政無線の本格運用を始める。県内全ての町で緊急時の情報伝達手段が整うことになり、残る伊万里市も2018年度までの整備完了を予定している。

 上峰町は財政難から防災行政無線の整備が遅れていたが財政健全化を進め、15、16年度の2カ年で設置工事を終えた。総事業費は2億1867万円。自衛隊目達原駐屯地が用いるヘリの飛行ルートに含まれていることから、航空事故を想定し、防衛省の民生安定施設助成事業を活用した。

 21日午前11時にあった消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)の一斉訓練では、役場内の真新しい防災行政無線親局でも「これはテストです」という音声が流れた。モニターには町内26カ所に設置した「屋外拡声子局」から問題なく音声が出たことが表示された。

 希望する世帯には戸別受信機を無料貸与する。これまでに267台の申請があった。

 従来は災害などの緊急情報を伝える場合、緊急速報メールや各地域の施設を用いた区長による放送、消防団広報車で町民に周知してきた。今後は伝達までの時間差が解消される。

 関連条例は24日の定例議会で成立した。町総務課は「09年からJアラートの自動起動機を整備するよう消防庁から要請があっており、ようやく実現した。安心安全なまちづくりに役立てたい」と話す。

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