九年庵の公開時に伊東玄朴を紹介した活動を発表する仁比山小の児童たち=神埼市の仁比山温泉もみじの湯

 神埼出身で近代西洋医学の先駆者伊東玄朴(1800~71年)の生誕祭(顕彰会主催)が18日、神埼市の仁比山温泉もみじの湯で開かれた。地元住民や子孫ら約120人が集まり、郷土の偉人に思いをはせ、功績をしのんだ。

 玄朴は幕末の医者・蘭学者で漢方医が主流だった当時、蘭方医の地位を高めることに貢献し、医学界の転換期を築いた。悪魔の病気と呼ばれたはやり病「天然痘」を予防する種痘を普及させたことが有名。市は玄朴の功績を発信する記念館建設の計画を進めている。

 式典では子孫の一人で市観光協会会長の島富士男さんが「ありがたい。これからも功績を伝え、広めてほしい」とあいさつした。

 神埼市は市内の小中学生に、玄朴の志に向かうひたむきな姿勢から学んでもらう活動も進めている。この日は東京の玄朴ゆかりの地を視察で訪れた生徒らが「不治の病を治した人が小さな佐賀県出身の人と聞いて少し胸を張れる気持ちになった」と感想を話した。仁比山小6年の神代怜莞君、手塚藍子さん、船津美桜有さんの3人は「九年庵」の一般公開時にパネルを使って功績を紹介した活動を報告した。

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