「失敗は悪いことじゃない。転んだ後の立ち上がり方が大事」と語る鈴木明子さん=太良町自然休養村管理センター

 太良町青少年育成町民大会が21日夜、町自然休養村管理センターで開かれた。プロフィギュアスケーターで五輪元日本代表の鈴木明子さんが「ひとつひとつ。少しずつ」と題して記念講演し、目標に向かって諦めず、努力を積み重ねる大切さを訴えた。

 鈴木さんは愛知県豊橋市出身で、6歳でスケートを始めた。大学時代になった摂食障害を乗り越え、2010年のバンクーバー五輪8位、14年のソチ五輪8位入賞を果たした。

 鈴木さんは講演で、自身の上達は早くはなかったが「時間が掛かることは悪いことじゃない。諦めずに一生懸命やればできる」との母の言葉を信じて練習に励み、少しずつ目標を大きくしていったと紹介。「失敗からは得るものがあり、挑戦しないことが一番の失敗。転んだ後の立ち上がり方が大事」と語った。

 摂食障害で心身が弱り、体重が47キロから15キロ落ちたエピソードでは「体温を保つためにおなかに産毛が生えた。体重が増えるときれいになくなった」と生命力に驚いた経験も語った。復帰後、周囲に「遠回りしたね」と言われて悔しい思いをしたとし、「あの経験がなかったら今の私はなかったと、未来を変えていけばいいと思った」と発想を転換して奮起したことも語った。

 大会は町青少年育成町民会議が主催し、今回で36回目。町内の中高生2人の作文発表もあった。

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