大会には全国から約70人のマウンテンバイク愛好家が出場し、地域を盛り上げた=佐賀市富士町苣木地区

ゴールを目指して疾走する選手

表彰式で記念撮影する選手や地元ボランティア。初めての大会で、山あいの小さな集落は盛り上がりを見せた

■住民と愛好家でレース開催

 佐賀市富士町の苣木(ちやのき)地区で20日、マウンテンバイクレースの大会「ちやのきエンデューロ」が開かれた。「限界集落」となった地域の活性化につなげようと、地元自治会が競技愛好家と協力して初めて開いた。全国から集まった70人のライダーが、自然を生かした山あいのコースを疾走。小さな集落は活気にあふれた。

 苣木地区の人口は19世帯38人(7月末現在)。65歳以上の高齢者は約7割を占めるという。同地区は数年前から企業や大学生など外部の人たちと積極的に交流し、活性化を探っている。

 大会は、福岡マウンテンバイク友の会が気兼ねなく走ることができるコースを求めていたのがきっかけ。同地区がコースとして山を提供。古道に加え、友の会メンバーと住民が協力し、スギやヒノキの人工林の中に新たなコースを2年がかりで造成した。地域への恩返しにと、友の会メンバーが地区の草刈りや道路清掃を手伝うなど、両者の信頼関係も育まれてきている。

 大会には、東京や大阪などからも選手が参加し、地区内の3コースでタイムを競った。ボランティアによる冷茶サービスやそうめん流しもあり、表彰式では地元野菜がプレゼントされるほのぼのした雰囲気に。出場者は「きつかったけれど楽しいコースだった」「地元の人が言葉をかけてくれて、コースも人も最高だった」と満足げだった。

 自治会長の水田浩治さん(54)は「まさかここまでいっぱい来てもらえるとは思わなかった。富士町で地域活性化のイベントは少ないので、年に1度は続けていけたら」と語った。

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