3月の佐賀県内経済は、陶磁器など一部を除いて堅調に推移した。緩やかな景気の回復基調により、大型店は食品を中心に売り上げが伸びた。家計の節約志向は根強いものの、前月は力強さを欠いた個人消費に持ち直しの動きが見られた。

 大型店の売り上げは全店で前年を上回った。食品や家庭用品に加え、呉服や宝飾などの高額品も動いた。気温が低く、暖房機の消費も大きく伸びたほか、印刷業界では小容量の食品包装の受注が増えた。

 旅館は、唐津を舞台にしたアニメの波及効果や酒蔵を巡るイベントなどが集客に貢献し、「九州ふっこう割」終了の反動減をカバー。高速バス、タクシーも春の旅行需要を取り込んだ。官公需のある業界も好調で、建設は補正予算で公共工事の請負額が前年から7割以上伸び、ICTも年度末の駆け込み需要で潤った。

 一方、昨年は創業400年で好調だった有田焼業界の売り上げは全組合で前年割れに。原油高などのコスト増がのしかかる中、停滞から脱却する商品開発に期待がかかる。

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