来年12月に閉鎖する九州グリコの佐賀工場=佐賀市神園

■設備老朽化、生産拠点再編で

 江崎グリコ(本社・大阪市)は21日、菓子製造の子会社九州グリコ(佐賀市神園、干貝博彦社長)を2019年1月に解散すると発表した。工場は18年12月で生産を終了、閉鎖する。経営効率化のため生産拠点を一部に集中させる方針や、工場設備の老朽化が主な理由。従業員51人はグループ会社に転籍し、パートや派遣など211人は契約満了後に更新しない。

 1953年に江崎グリコ九州工場として操業、01年に分社化した。チーズスナックの「チーザ」やガム「ポスカ」などを主力に生産している。17年3月期の売上高は11億6900万円で、ピークの09年から半減していた。

 佐賀市神園の工場は、3万1520平方メートルの敷地に四つの建屋など延べ床面積1万5986平方メートルがある。江崎グリコの国内工場では2番目に古い。閉鎖理由について、江崎グリコグループ広報部の落合平八郎マネージャーは「老朽化した建物へのこれ以上の設備投資は困難で、建物が点在しているため移動が非効率で稼働の低さが目立っていた」と説明した。

 正社員は佐賀グリコ乳業(佐賀市大和町)など全国17カ所に転籍する。工場は江崎グリコの所有で跡地利用は未定という。

 創業者の江崎利一(1882~1980年)は佐賀市出身で、有明海のカキに含まれるグリコーゲンに着目して起業を決意した。落合マネージャーは「佐賀県という思い入れのある地で拠点が一つなくなることは残念だが、佐賀グリコ乳業は残るので地域貢献を続けていきたい」と理解を求めた。

 21日の取締役会で解散を決議、同じ子会社の広島グリコ乳業(広島市、従業員40人)も18年10月に解散する。子会社解散に伴い、江崎グリコは18年3月期に約5億円の特別損失を計上する。

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