新型輸送機MV22オスプレイ=5月、山口県岩国市

■佐賀空港計画は維持

 政府は、佐賀空港への陸上自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に関し、予定する2019年度の実現が困難な状況を踏まえ、陸自駐屯地に暫定的に配備する方針を固めた。九州地方や木更津駐屯地(千葉県木更津市)を想定して最終調整に入る。「恒久的な配備先が佐賀であることには変わらない」としている。政府関係者が21日、明らかにした。

 防衛省防衛計画課は、来年秋にも佐賀空港に配備予定の17機中、最初の5機が導入されることから、「施設整備に一定期間を要するため、仮に現時点で整備に着手したとしても間に合わせるのは難しい」との認識を初めて示した。「佐賀空港の整備完了までの一時的な措置として(陸自駐屯地への暫定配備など)国内、米国などに置くことが考えられる。さまざまな検討を進めている」と説明した。

 佐賀空港への配備を巡っては、予定地を保有する佐賀県有明海漁協には反対の声が根強い。県議会は7月に受け入れ容認を決議、空港を管理する県は受け入れる姿勢を示しているが、今月5日に発生したオーストラリア沖での米軍オスプレイ墜落事故を受け、原因究明までは受け入れの最終判断はしないとしている。

 防衛省は沖縄県・尖閣諸島などの南西諸島防衛を強化するため、オスプレイを活用して離島奪還作戦を担う「水陸機動団」を陸自相浦駐屯地(佐世保市)に新設するのを見据え、距離的に近い九州地方の駐屯地を軸に検討を進める。

 ほかにオスプレイの定期整備拠点がある木更津駐屯地など数カ所が候補に挙がっている。地元の反対が予想され、調整が難航する可能性もある。

 政府は引き続き佐賀空港への配備を目指すが、計画の一部見直しが必要と判断した。関連経費を計上するため、18年度予算案を編成する今年末までに暫定配備先を決定する見通し。計画ではオスプレイを順次調達し、佐賀空港には17機を配備する予定となっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加