全国高校総体の新体操男子団体で4年ぶり5度目の優勝を果たした神埼清明=山形市総合スポーツセンター

 山形など4県で開かれた「はばたけ世界へ 南東北総体 2017」は20日に閉幕した。佐賀県勢は30競技に約500人が出場。新体操男子団体の神埼清明が4年ぶりに日本一の座を奪還し、昨年インターハイで優勝競技のなかった県勢に2大会ぶりの金メダルをもたらした。7月23日から約1カ月間に及んだ熱戦を振り返る。

 新体操の神埼清明は大会1カ月前、メンバー交代に伴う演技構成の変更を決断。1、2年生チームで質の高い練習を重ね、本番では卓越した技術と迫力のパフォーマンスで観客を魅了した。

 昨年までは2年連続準優勝に甘んじていたが、中山智浩監督が4月異動で同校に復帰。部活だけでなく普段の学校生活で部員たちと接することができるようになったのも優勝への大きな原動力となったようだ。

 このほかメダルを獲得したのは、レスリング男子個人60キロ級準優勝の小柴亮太(鳥栖工)と、柔道男子個人60キロ級3位の豊島我空(佐賀商)。小柴は決勝で敗れたものの、専門でないフリースタイル競技で強敵を次々撃破した。豊島は大会直前に負った脚のけがを抱えながらも、粘り強い戦いぶりが印象的だった。

 陸上は女子1600メートルの佐賀北が5位で、同種目県勢初の入賞。昨年惜しくも入賞圏外だった少林寺拳法は男子個人演武で4位入賞を果たすなど前進した。体操女子団体の鳥栖は得意の跳馬が光り、予選から順位を二つ上げて7位と健闘。新体操の佐賀女子は九州大会のミスをひきずることなく8位となり、4年ぶりに1けた順位まで回復した。

 県勢の8位以内は、大きく落ち込んだ昨年の10(団体5、個人5)から21(団体9、個人12)と倍増した。ただ、メダル獲得数は昨年比1増の3にとどまっており、8位以内の数は過去10年間で比較すれば通常の水準に回復したにすぎない。

 今回、メダルや入賞が期待されながら力を発揮できなかった選手たちの多くは、大会前に故障に見舞われたり、インターハイの雰囲気にのまれてしまうケースが多かった。技術や体力の向上に力を入れるあまり、心身のケアがおろそかになってしまうのでは本末転倒だ。6年後の佐賀国体へ向け、一年一年確実にステップアップを図ってほしい。

 佐賀県勢の上位成績(8位以内)

【陸上】

▽女子1600メートルリレー (5)佐賀北

【柔道】

▽男子個人60キロ級  (3)豊島我空(佐賀商)

▽男子個人81キロ級  (5)靏本健太(小城)

【剣道】

▽男子団体     (5)龍谷

【体操】

▽女子団体     (7)鳥栖

【新体操】

▽男子団体     (1)神埼清明

▽男子個人種目別クラブ

          (7)石橋侑也(神埼清明)

▽女子団体     (8)佐賀女子

【ソフトボール】

▽女子       (5)佐賀女子

【競泳】

▽男子400メートル個人メドレー

          (8)松田龍(佐賀学園)

【ヨット】

▽女子420級    (5)唐津西

【自転車】

▽スプリント    (5)橋本宇宙(龍谷)

【レスリング】

▽男子個人60キロ級  (2)小柴亮太(鳥栖工)

▽男子個人66キロ級  (5)諏訪間新之亮(鳥栖工)

【なぎなた】

▽団体試合 (5)佐賀東

▽個人演技 (5)有吉夕妃・塘萌々香(佐賀東)

【アーチェリー】

▽男子団体     (5)高志館

【ボクシング】

▽男子フライ級   (5)野上翔(杵島商)

▽男子ウエルター級 (5)成富丈一郎(杵島商)

【少林寺拳法】

▽男子団体演武  (7)武雄

▽男子組演武   (4)木寺悠太・武富翼(武雄)

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