入場する(左から)バレーボールの鍋谷友理枝、テコンドーの濱田真由選手ら=21日、リオデジャネイロ(共同)

 日本勢過去最多のメダルラッシュに沸いたリオデジャネイロ五輪。17日間の熱戦を選手の言葉で振り返った。

 仲間を信じつかんだ栄光に列島が歓喜した。体操男子団体総合で12年ぶりの金メダル。エース内村航平選手は「北京、ロンドンと取ってきて一番重たい」と感極まった。

 卓球男子団体決勝で中国から1勝したエース水谷隼(じゅん)選手は「東京五輪で日本が中国を破るのも夢じゃない」。女子団体で銅メダルの福原愛選手は「絶対に泣かないと頑張ったが、最後に勝って我慢できなかった」と涙を流した。

 バドミントン初の金メダルとなった女子ダブルス「タカマツ」ペアの高橋礼華(あやか)選手。5連続ポイントで競り勝った決勝戦を「夢の時間だった」と振り返った。

 偉業達成の裏には、それぞれの思いがある。女子個人種目で初の4連覇を果たしたレスリング伊調馨(かおり)選手。決勝戦で終了間際の逆転劇に「最後は(他界した)お母さんが助けてくれた」。

 「日本のために頑張れた」と話したのは、テニスの錦織圭選手。日本勢96年ぶりの表彰台となる銅メダルに胸を張った。

 陸上男子400メートルリレーで「銀」を獲得した第1走者の山県亮太選手は「歴史をつくれてうれしい」。

 苦悩の末にたどり着いた頂点に、多くの感動が生まれた。競泳の金藤(かねとう)理絵選手は8年ぶりに戻った五輪で金メダル。「コーチや仲間、家族に応援してもらえたから、世界の頂点を狙えた」と感謝した。

 優勝した柔道の田知本遥選手は、不本意な結果に終わったロンドン五輪からの4年間を振り返り「今日のためにあったんだな」。

 一方、失意のうちに終わった選手も。4連覇を逃したレスリングの吉田沙保里選手は「最後は勝てるだろうと思っていたが、取り返しのつかないことになってしまった」と号泣。

 ロンドンで3個のメダルを獲得しながら今回ゼロに終わった競泳の入江陵介選手は「自分は選手として賞味期限が切れた人間なのかなと思う時期も多かった」と話した。

 金メダルを期待されながらも2回戦で敗れたテコンドーの濱田真由選手(佐賀市川副町、ミキハウス)は「金メダルを目標にやっていたので、メダルなしで終わったことに歯がゆさを感じている。テコンドーを日本で知ってもらうためには、五輪という舞台(で活躍する)しかない。東京があるので、金メダルを目指して頑張りたい」と決意を新たにした。

 10代も奮闘した。体操種目別跳馬で新技を成功させ、銅メダルを取った19歳の白井健三選手は「転倒があっても悔いはないと思っていた」と満面の笑みを見せた。

 そして多くの選手が口にしたのがこの言葉。「4年後は金メダル」。次の舞台は東京だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加