佐賀県警は、県内で昨年1年間に発生した人口1万人当たりの人身交通事故の発生件数のランキングをまとめた。発生場所別では神埼郡吉野ケ里町が132・6件でワーストとなり、次いで神埼市128・9件、佐賀市115・8件の順で多かった。通勤時間帯の追突事故が多い国道34号で、依然として多発している傾向がうかがえる。杵島郡江北町は2015年まで2年連続のワーストを脱した。

 吉野ケ里町は人口1000人当たりの追突事故件数でも最も多かった。神埼署は「片側1車線の国道34号は交通量が多く、飲食店などへの右左折で渋滞が発生しやすい。低速運転で目をそらし、追突するケースが目立つ」と分析している。

 一方、2年連続でワーストだった江北町は前年に比べて19・4件減少し111・8件になった。白石署は、自治体による啓発や取り締まりの強化に伴う「住民意識の高まり」を減少の要因に挙げている。

 県内全体の昨年の人身事故は7783件に上る。県警交通企画課は「事故が多い市町は真摯(しんし)に受け止め、事故防止に努めてもらいたい」と話す。

■事故抑止対策官民一体で推進

 神埼市郡で交通事故が多発している状況を受け、神埼警察署と神埼市、神埼郡吉野ケ里町は、交通事故の抑止対策を官民一体で進めようと商工会や建設業協会に協力を要請した。

 神埼署は事故の現状をまとめたポスター1400部を製作した。区長会や消防団、社会福祉協議会、駅やコンビニなど37機関・団体に配り、周知を進める。神埼署で14日に開いた連絡会議では、川久保正文署長や松本茂幸市長、多良正裕町長らがワースト脱却に向けた方策を協議し、集会やイベントでの啓発に加え、通過するドライバーへの注意喚起に力を入れる方針を確認した。

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