インターネット上に短文のつぶやきや写真を投稿する「ツイッター」を、消費者の親近感を呼ぶ道具として活用する企業の動きが広がっている。交流サイト「フェイスブック」などより手軽に相手とつながれる点が重宝され、軽口やちょっとしたお役立ち情報が人気となる一方、行き過ぎた投稿が批判を招き逆効果となるケースも出ている。

 「シャープさん」の愛称を持つ公式ツイッター「SHARP シャープ株式会社」は、広告関連の社員がつぶやきを担当。型破りな自虐や時事ネタで40万以上のフォロワーを集める。今年6月には、自社の採用ホームページが「高い専門性」や「人間力」を持つ人材を求めるとうたっていることを「あいかわらず美辞麗句で薄っぺらな言葉が並びます」とばっさり。「よく言った」など好意的な反応が相次いだ。

 人気グループSMAPの解散報道があった昨年1月には、当時の自社の経営危機に引っかけ「Sで始まりPで終わる弊社としては、ドキドキ感がすごい」と自虐ネタで反応し、話題となった。

 ニュースに絡め共感を呼ぶ手法は、タニタも社長が大ヒットゲーム「ポケモンGO(ゴー)」で遊ぶ姿を投稿するなど活用する。アサヒビールはビールやハイボールに合う簡単なつまみのレシピを紹介。生活雑貨店「無印良品」は自社製品を日常生活で賢く使う方法を披露し、支持を集める。

 ただ遊び心が裏目に出ることもある。シャープは今年6月、任天堂が発売予定のゲーム機「スーパーファミコン」の復刻版をやゆするような軽口を投稿。批判が相次ぎ、三つあった公式ツイッターは「シャープさん」のみを残し閉鎖となった。

 企業の広報戦略に詳しい博報堂の中川浩史シニアディレクターは「消費者と企業が気軽にやりとりできる場は貴重で、上手に使えば両者にメリットがある。常識的な気遣いが大切だ」と話す。【共同】

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