鳥栖-柏 前半38分、フリーキックを決める鳥栖MF原川=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

鳥栖-柏 前半、前線へパスを出す鳥栖MF小野(左)=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

鳥栖―柏 前半5分、相手の突破を止める鳥栖GK権田=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

■原川鮮烈、先制FK

 リオ五輪代表のMF原川が、鮮烈な新天地デビューを果たした。開幕戦でJ1初ゴールとなる直接FKを決めて上々の滑り出し。それでも勝利に結びつかず、「鳥栖のサッカーを考えると勝ってなんぼ。勝つことでボランチは評価される」と笑顔は少なめだった。

 FKは前半37分、MF鎌田がゴール前でもらったファウルで得た。鎌田が持ったボールを「蹴りたかったので」とすぐに取ると、ゴールから約20メートルの位置にセット。「右利きなら狙いやすい場所」と狙い澄ました通り、低く鋭い弾道で相手選手の壁をかすめてゴール左隅に入れた。

 「ボールは低かったけど入ってよかった」と胸をなで下ろした原川。個人としては開幕戦でゴールを決めて最高の船出となったが、「あんまり得点に欲はない。それよりチームの勝利が大事」と話し、昨年まで在籍した川崎が相手の次節に向け「フロンターレには絶対勝ちたい」と闘志を燃やしていた。

■MF小野、好機演出

 ベルギー帰りのMF小野が、3ボランチの一角として開幕スタメン出場。5年ぶりのJリーグ戦で攻守に躍動し、存在感を示した。

 帰国前に痛めていた右足の影響で、今シーズンの初実戦が開幕戦となったが、MF鎌田との絡みから好機を演出したり、サイドから果敢にドリブル突破を図るなど攻撃陣にアクセントを加えた。後半38分にはDF吉田のクロスに頭で合わせ、ゴールにも迫った。

 結果は鳥栖デビュー戦を白星で飾ることができず唇をかんだが、「チームとしてどう戦うかは分かった。このピッチで、このユニホームを着てプレーできてうれしかった」と小野。「まだ、33試合残っている。もっともっとコンディションを上げて貢献し、喜びを分かち合いたい」と先を見据えた。

■GK権田「リスタート」

 鳥栖の新守護神にとっては、苦いデビューとなった。GK権田は二つのPKを含む3失点に「少なくとも勝ち点1は取れた。自分を含め、ああいう状況で立ち向かえないと勝つのは難しい」と厳しく言及した。

 振り返ったのは二つ目のPK。納得がいかずに抗議したMF鎌田がイエローカードをもらい、そのわずか4分後に3点目を献上してしまった。「『なにくそ』ともう一回戦うより、逆にトーンダウンしてしまった」と嘆いた。

 厳しく見えた判定にも「レフェリーのせいにしていても、自分たちは成長できない」と権田。「自分たちには(何かが)足りなかったと思えた。それを再確認してリスタート」と前を向いた。

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