運輸安全委員会は27日、那覇空港で2015年6月に起きた、航空自衛隊ヘリコプター1機と民間機2機が関係した離着陸トラブルの調査報告書を公表した。管制官が民間機に出した離陸許可をヘリが自機への指示と誤認したほか、着陸寸前だった別の民間機に向けた管制官のやり直し指示が遅れるなど、複数のミスが重なったと指摘した。

 報告書によると、6月3日午後1時25分ごろ、離陸許可を受けた全日空ボーイング737(乗客乗員計83人)は滑走路で加速し始めたが、左脇の誘導路から飛び立った空自ヘリCH47(7人搭乗)が前方上空を横切ったため、離陸を中止した。さらに、全日空機が滑走路を離れる前に、後方から日本トランスオーシャン航空(JTA)ボーイング737(乗客乗員計44人)が着陸し、全日空機の手前約570メートルで止まった。

 ヘリのパイロットは周囲の確認が足りなかった上、離陸許可がよく聞こえなかったのに自機への指示と誤認。復唱はしていたが、同時にやりとりしていた全日空機の交信音声にかき消され、管制官はミスに気付かなかった。【共同】

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