2カ月かけて練習した煎茶のお点前を披露する子ども=佐賀市のアバンセ

 煎茶を学ぶ子どもたちがお点前を披露する「子ども煎茶会」が21日、佐賀市のアバンセであった。小学2~6年の児童9人が夏らしい冷煎点前を来客に振る舞った。

 子どもたちが伝統文化を体験・習得する機会を創る「文化庁伝統文化親子教室」事業の一環として、煎茶文化伝承会が7月から教室を開講。幼児~小学生20人が約2カ月間、賣茶(ばいさ)流教授・鍋島順仙窟さんから煎茶の作法や茶花などの指導を受け、その発表の場として煎茶会を設けた。

 子どもたちは点台(だしだい)でお点前を披露し、煎茶や菓子を運ぶ「童子(どうじ)」として客をもてなした。ガラスの器に注がれた玉露の煎茶を、童子らは緊張の面持ちで客前へと運んでいた。島内福さん(佐大附属小6年)は「2カ月のうちに入れ方や味の違いが分かってどんどん楽しくなった。夏休みが終わっても煎茶を続けたい」と笑顔を見せた。

 指導に当たった鍋島さんは「煎茶中興の祖とされる売茶翁の出身地である佐賀だからこそ、次世代への継承は途絶えさせてはいけない」と文化継承への熱意を語った。

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