新体操男子団体で準優勝した神埼清明=松江市総合体育館

 岡山など6県で開かれた「2016 情熱疾走 中国総体」は20日、幕を閉じた。佐賀県勢は30競技に約500人が出場したが、優勝競技は2008年の埼玉総体以来8年ぶりのゼロ。上位成績も例年より少なく、県高校スポーツの低迷が浮き彫りに。26日間にわたった今大会を振り返る。

 県勢の最高成績は新体操男子団体の神埼清明で、2年連続の準優勝だった。メンバー6人のうち2人は昨年大会を知る3年生だが、3人は経験浅い1年生。下級生が大舞台でミスなく演技できるかが問われる中、主力の負傷交代など難局を乗り越え、ほぼノーミスで集中力を発揮した。剣道は女子個人の庄島亜美(白石1年)が3位入賞。上級生たちを相手に堂々と戦い、見事メダルを手にした。

 1年生の活躍が光った県勢3位内だが、今大会はこの1団体と1個人にとどまり、昨年の2団体・7個人から大きく減った。その他の上位入賞は、カヌー男子カヤックシングル500メートル4位の野田凱斗(鳥栖工)ら3個人のみ。団体はホッケー男子の伊万里商とフェンシング女子の佐賀商がベスト8で、入賞に一歩及ばなかった。

 少林寺拳法は、武雄勢が男女の団体演武と男子個人組演武の3種目でいずれも8位。惜しくも6位入賞はならなかったが、地道に選手層を底上げした成果を示した。

 県勢の8位以内は10(団体5、個人5)で、ほぼ20台で推移していた過去10年間に比べ、半分近くになった。ピークだった2007年佐賀総体の58(団体19、個人39)の6分の1だ。団体競技はソフトテニスやソフトボールなどが序盤に強豪校とぶつかるなど不運もあったとはいえ、期待されていた個人種目で不振が相次いだのが気がかりだ。

 7年後に佐賀で開催される国体へ向け、今年から官民一体による「県競技力向上対策本部」が活動している。県勢の競技力向上には高校のレベルアップが不可欠。関係者は今大会の結果を重く受け止め、一層の危機感を持って取り組むべきだろう。低迷の原因を正確に分析した上でジュニア選手の育成・強化につなげ、県高校スポーツを再興してほしい。(中国総体取材班)

 県勢の上位成績(8位以内)

【陸上】

▽男子走り高跳び (6)野中廉也(龍谷)

【剣道】

▽女子個人 (3)庄島亜美(白石)

【新体操】

▽男子団体 (2)神埼清明

【ホッケー】

▽男子 ベスト8 伊万里商

【なぎなた】

▽個人試合 (5)吉川千里(佐賀東)

【カヌー】

▽男子カヤックシングル500メートル (4)野田凱斗(鳥栖工)

【フェンシング】

▽女子団体 ベスト8 佐賀商

【少林寺拳法】

▽男子団体演武 (8)武雄

▽男子組演武 (8)中尾真徳・木寺悠太(武雄)

▽女子団体演武 (8)武雄

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