第2回パリ万博に出品された陶磁器などが並ぶ特別展=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

特別展の開幕を記念し、テープカットする山口祥義知事(左から4番目)ら=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 来年、佐賀県が主催する「肥前さが幕末維新博覧会」に先立ち、プレ特別展「1867年パリ万博と佐賀藩の挑戦」が15日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開幕した。江戸末期に開かれた第2回パリ万博に佐賀藩が出品した有田焼などの陶磁器が、150年ぶりに“里帰り”した。

 今回、里帰りした陶磁器は染付碗や色絵鉢、青磁六角皿など5件。このうち「染付辰砂(しんしゃ)龍蝠(りゅうかく)雲文皿付碗」(深海平左衛門・作、フランス国立セーブル陶磁美術館所蔵)だけは所在が知られていた。プレ特別展にあたり、同館の学芸員がセーブル陶磁美術館に所蔵品の再調査を依頼したところ、目録から佐賀藩出品作の所在が新たに4件分かった。

 いずれも小品ではあるが、皿や碗には彩裏紅(ゆうりこう)が施されたり、有田にはない新しい形の急須も出品されるなど、当時としては最新の技術が盛り込まれていた。

 特別展ではほかに薩摩藩使節団が独自に作成した勲章や使節団メンバーが残した手帳や記録など約40件を並べている。

 また、この日開かれた開幕式には関係者ら約90人が参加。主催者を代表して山口祥義知事が「幕末佐賀藩が世界を見ながら、日本という国にどう渡り合ってきたかが垣間見える展覧会になった」とあいさつした。来賓には、佐賀藩の使節団メンバーの野中元右衛門や深川長右衛門らの子孫も招かれた。

 展示は11月12日まで(会期中無休)。入場無料。(後日、県内文化面で詳報)

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