九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働を巡り、避難対象の半径30キロ圏に入る長崎県松浦市鷹島町の新松浦漁協(志水正司組合長、組合員数約740人)は、7月15日に海上での抗議デモを実施することを決めた。漁船60隻、約180人が参加する見込みで、「ひとたび事故が発生すれば漁業が壊滅する」と強い懸念を示す。

 24日に漁協本所で開いた総会で了承した。反対の声は挙がらず、同意する意見が大勢を占めた。詳細な時間、ルートなどは5日の理事会で詰める。志水組合長は陸路で玄海原発を訪れて九電に抗議文を手渡す予定という。

 鷹島町は玄海原発から最短8・3キロにあり、日本一の水揚げ量を誇るアジ漁が有名で、トラフグなどの養殖業も盛ん。今年2月に実施した組合員アンケートで回答者の約9割が再稼働に反対し、地元市長や市議会も反対している。

 志水組合長は「事故は起きないと言うが、それは誰にも分からないこと。デモにどんな反応が返ってくるかは分からないが、海を守るため、水産業や漁民の生活ための苦渋の決断だ」と強調した。

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