国道をはさんで北側に移転新築する神埼市庁舎の設計イメージ=市提供

 神埼市の総額は145億円で合併後3番目の規模。前年度に比べ2・8%増えた。2020年度まで補助率が高い合併特例債を活用できるため3庁舎の新築と改修が並行する。普通建設事業費が6・9%増え、大型事業がめじろ押しとなっている。

 防災拠点にするため移転新築する本庁舎の設計費などに1億2362万円。建設場所の東部農林事務所や隣接するJAさが神埼地区中央支所、神埼建設業会館は11億3243万円を補正し取得した。20年度開庁を目指す新庁舎と合わせ、保健センターや図書館、神埼情報館の整備に着手する。

 複合施設として建て替える脊振庁舎の設計関連費は5256万円、過疎債を優先的に充てる。千代田庁舎は改修に向け活用策を探る検討委員会が発足した。観光の拠点にする王仁(わに)博士顕彰公園整備に1億8574万円。葬祭公園建設の負担金は1億5876万円。

 ソフトでは人口対策で住宅取得者に補助金を支払う定住促進事業に4060万円を計上。10年間の指針となる総合計画も策定する。

 市の試算では20年度までの合併特例債事業は総額69億円。償還時に7割が交付税算入されるため、市の実質負担額は23億円。これまで積み立てた財政調整基金など計41億円から充てる。

 本年度の繰入金は9億4136万円。市債発行額は14・6%増の13億8390万円。国庫支出金は6・8%減の16億1212万円。硬直度が高かった経常収支比率は89・6%まで改善した。

 

◇主な事業◇小中高生医療費助成=4958万円▽小中学校英語教育推進=2593万円▽高取山公園の遊具更新工事=1352万円

 

■吉野ヶ里町

総額は79億3921万5千円で7年連続増加した。佳境を迎えている五ケ山ダム水源地域の振興を図る継続事業が押し上げた。

 ダム利水者の福岡県側の負担金を積み立てた基金を取り崩し、イノシシや農林産物の処理加工機能を持たせた施設の建設費に2億9365万円、文化体育館の用地取得などに1億9833万円を充てる。新規は移植した「小川内の杉」の駐車場や案内板整備に2千万円。このほかハードは葬祭公園建設で9549万円、中央公民館改修設計に975万円を計上。病後児保育、ファミリーサポートなど子育て支援を進める。

 合併の優遇措置分が減額され地方交付税は4・4%減。町債は27・1%減の5億8027万円で自主財源比率は7・1ポイント伸びた。

 

◇主な事業◇町道永山・坂本峠線改良=1854万円▽空き家実態調査=500万円▽吉野ケ里公園駅周辺整備計画=216万円

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