東農大生が県内でインターンシップ

 東京農大の学生が15日までの5日間、佐賀県内で農業のインターンシップ(就業体験)に臨んだ。高い生産技術を持つ施設野菜農家のもとで現場作業に触れ、将来を考える一助にした。

 参加したのは1年生の中野瑛仁さん(18)=福岡県出身=と工藤萌子さん(18)=千葉県出身の2人。佐賀市富士町と小城市の2カ所で研修を受けた。

 13、14日は佐賀県農業士会野菜部会長を務めるナス農家の松尾正人さん(62)=小城市=のハウスで、ナスの手入れを体験。ナスがまっすぐ伸びるようひもで結ぶ誘引の作業や、かん水チューブの設置など力仕事にも励んだ。

 実家が花農家の中野さんは「家の手伝いとは体勢も違ってきついけれど、収穫までの準備や一つ一つの手入れが大変なのは一緒だと思った」。九州は初めてという工藤さんは「机の上ではなく、中山間地と平野の農業の違いを感じた。環境の違いによって栽培方法を工夫していることを学んだ」と話した。

 松尾さんは「受け入れる側も刺激になる」と語り、「農業はきついこともあるが、なりわいにできる。今後はある程度規模を広げて雇用型にし、交代で休みを取れるようにすれば取り組みやすいのでは」と話した。

 インターンシップは、農業の人材確保に向けた取り組みの一つとして、県が昨年9月の補正予算で始めた事業。受け入れは2月に続いて2度目で、8月21~25日には別の学生4人が女性農業者のもとで6次産業化などを学んだ。担当する県農産課は「大学に戻ってから、佐賀県や佐賀農業の良さを広めてもらえたら」と期待する。

 【写真】県農業士の松尾正人さん(左)からナスの手入れ法を学ぶ中野瑛仁さん(中央)と工藤萌子さん=小城市牛津町のハウス

このエントリーをはてなブックマークに追加