窯元で有田焼製作工程を見学する受講者=有田町の幸楽窯

「よそ者の視点が大事」と話す花田伸一准教授=有田町の佐賀大有田キャンパス

 文化や芸術と社会を結び、地域活性化や住民生活の向上につなげる人材育成を目的とした「佐賀モバイル・アカデミー・オブ・アート」(SMAART)が25日、有田町の佐賀大有田キャンパスで開講した。県内をはじめ、福岡、長崎などから約30人が受講。アートプロジェクトを運営する心構えや県内の焼き物文化を学んだ。

 佐賀大芸術地域デザイン学部が、3年計画で企画運営する。初年度にあたる本年度は入門編として県内の焼き物や食、歴史の地域資源を再発見するセミナーとアートマネジメントの基本を学ぶセミナーを開催。12月に佐賀市で芸術を通して交流するアートカフェを開く。最終年度には、煎茶中興の祖とされる県内出身の江戸時代の禅僧、高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)にちなむイベント開催を目指す。

 開講式で同学部の小坂智子学部長が「大学が知の拠点として地域とつながる種をまいていきたい」とあいさつ。花田伸一准教授や東京を拠点にアートプロジェクトに携わる森司さんらが、アートの視点を生かした地域活性化の方策や現状について講演した。芸術家が長期滞在して創作活動する場を提供する取り組みを続ける有田町の窯元や、佐賀県立九州陶磁文化館の見学もあった。

 佐賀市から参加した宮崎咲江さん(27)と幸田美咲さん(27)は「地域の特徴ある歴史や文化の生かし方を学びたい」と話した。

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