元消費者庁長官が講演

 不当・架空請求などに関する消費生活の相談が増加する中、消費者自身の意識や判断能力を高めようと、元消費者庁長官の阿南久さん(67)が12日、佐賀市の市民活動プラザ佐賀商工ビルで講演した。阿南さんは「被害にあったときは助けてもらえる権利がある。相談できる環境づくりが必要」と訴えた。

 被害者は、学校で消費者教育を受けていない世代である高齢者が多く、被害に遭った時に救済される権利があると知らないことを説明。そういった消費者能力不足と、地域コミュニティーの崩壊により、情報の収集や読み解き、相談できる人がいないことを問題に挙げた。解決には情報の共有と、何かトラブルに巻き込まれたときに相談できるような、地域のつながりを再び作り上げることの必要性を説いた。

 消費者教育の大切さを感じたという武雄市の久保祥子さんは「小さいころから消費者問題を学ぶことで、だまそうと思う人が減ってほしい」と話した。

 講演会は約60人が参加。適格消費者団体「佐賀消費者フォーラム」が年1回開く「第6回消費者の集い」で実施した。

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