ジムで汗を流す利用者。会員の大半は50~70代という=佐賀市駅南本町の「コンディショニングジム・リッキ」

■活動的なシニアに照準

 健康志向の高まりを背景に、佐賀県内でスポーツジムが相次ぎオープンしている。露天風呂まで備えた大型施設から、「介護予防」を売りにした筋力トレーニング中心の施設まで形態はさまざま。水中でのエクササイズなど比較的負荷の少ない運動が中心だが、体力や筋力アップを目指す活動的なシニア層も増えている。

 佐賀市のJR佐賀駅近くに5月オープンした「コンディショニングジム・リッキ」。会員の大半が50~70代で、「シニア層の健康づくりに力を入れたい」と経営者の川南増男さん(52)は話す。

 「日常的な運動が健康保持の秘けつ」として、利用料は月3千円と他のジムよりも割安に設定、年会費も無料だ。体験に訪れた市内の女性(50)は「膝を痛めた祖母はそのまま寝たきり状態になった。自分もその年齢に近づき、少しずつ筋力をつけて老いに備えたい」と入会を決めた。

 高齢化が進む唐津市浜玉町平原地区。この山あいの集落にも今春、ジムが開業した。JA支所跡を再利用した「ONIX」。ハードな筋力トレーニングを取り入れた市内の系列2店とは違い、高齢者でも使いやすい器具を導入している。

 「足腰の悪い状態から少しずつ運動ができる状態に近づけていくのが目的。地域の人が集い、活性化につながれば」と鬼木貴史代表(31)。立ち上がりの動作をスムーズにしたり、足を踏ん張る筋力をつけたりして転倒防止につなげるなど、12台のマシンで全身の機能向上を図る。

 4月に佐賀市本庄町にオープンした「アイスポーツ佐賀南店」は充実した設備で顧客の取り込みを図る。フィットネスジムやヨガ、エアロビクス用のスタジオのほか、露天風呂やサウナもそろう。会員は10~70代と幅広く、「老若男女問わず利用できる」とアピールする。

 全国で女性専用ジム約1800店舗を展開している「カーヴス」(東京都)は7月、佐賀市内に県内12店舗目の出店を予定する。会員約80万人の平均年齢は61・7歳。これまでジムに通ったことがない中高年層の入会が増えており、「健康寿命の延伸や介護予防にと通い始める人も多い」と潜在的な需要の掘り起こしを狙う。

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