夢を持つことの大切さを訴えた医師の吉田翔さん=佐賀市の佐賀市商工ビル

■障害者バレーで活躍

 聴覚障害者のスポーツ国際大会「デフリンピック」にバレーボール日本代表として出場した医師吉田翔さん(33)=佐賀市=の講演会が20日、佐賀市であった。両耳の先天性難聴と向き合いながら、医師を目指したきっかけや学生時代から打ち込むバレーへの熱い思いを語った。

 吉田さんは生まれつき聴力に障害があり、補聴器や口の動きで会話を理解しているが、「今でも若い女性の発する高い声などは苦手」という。

 九州大学在学中に難聴のある子どもの保護者を対象にした講演会に登壇し、「自分の体験談に医学的な知識を加えることでさらに説得力が増すはず」と考えた。2浪の末に佐賀大医学部に進学、「言葉がうまく聞こえないので国語などは苦労したが、医師になりたいという一心で頑張った」と話した。

 中学から続けるバレーで日本代表に選出され、2大会ぶりの予選突破の原動力になった。「自分が積み重ねてきたバレーを通じて、同じような境遇の人たちと汗を流せてうれしかった」と感想を述べた。同じような障害のある子どもたちには、「夢を持つことが大切、努力を重ねればきっとかなう」とエールを送った。

 講演会は佐賀県難聴児親の会「ダンボの会」が主催し、約30人が聴講した。

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