シンポジウムでカブトガニについて学んだことを発表する牧島小6年生=伊万里市生涯学習センター

シンポジウムで伊万里への期待を語った伊藤富夫会長=伊万里市生涯学習センター

 日本カブトガニを守る会(事務局・岡山県笠岡市、伊藤富夫会長)は21日、本年度総会を伊万里市生涯学習センターで開いた。伊万里湾カブトガニ繁殖地(同市瀬戸町)が昨年、国天然記念物に指定されたことを祝う「記念大会」と位置付け、記念のシンポジウムでは伊万里高校理化・生物部が半世紀を超えるカブトガニ研究の成果を発表した。

 総会では国内6支部の関係者が本年度方針などを確認。その後のシンポジウムには一般市民も含めて約110人が参加した。

 伊万里高校理化・生物部の部員は1963年から続けているカブトガニの生態や産卵地の調査についてデータを示して報告し、「新しい発見ができるよう、テーマを探しながら研究を進めたい」と今後の方針を語った。地元の牧島小6年生21人は、生態や産卵・成長、世界の生息地など班単位で取り組んだ学習成果を発表した。

 九州大大学院環境社会部門の清野聡子準教授は「伊万里湾の天然記念物指定は国内、世界にとって重要事例」と述べ、全国的に海岸が人工構造物で埋め立てられ、多様な生態系が消失している実態を指摘した。伊藤会長は「グッズ開発にも力を入れ、楽しみながら普及に取り組んでほしい」と伊万里の活動に期待した。

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