義務教育学校の学校運営の現状や課題を話し合う県内5校の連絡協議会の関係者=大町町の大町ひじり学園

 佐賀県内で小中一貫教育を実施している「義務教育学校」5校が22日、佐賀義務教育学校連絡協議会を立ち上げた。新しい形の学校として運営を模索する各校が、情報や課題を共有する。杵島郡大町町の大町ひじり学園で設立会を開き、「中1ギャップはほぼない」「運動会の合同実施は課題もある」などと意見交換した。

 義務教育学校は、昨年4月施行の改正学校教育法で制度化された。「6・3」ではなく「4・3・2」などの学年区切りが可能で、中学の学習内容を小学生に前倒しできるといった運営に取り組める。県内では昨年度に「大町ひじり学園」、本年度から多久市の「東原庠舎」中央校、東部校、西渓校の3校と東松浦郡玄海町の「玄海みらい学園」が義務教育学校になった。

 設立会では各校が現状を報告した。「中1ギャップは感じられない」「中学生がやさしくなり、学校の雰囲気がやわらかくなった」など、小中一貫校時代を含めた子どもたちの変化を紹介した。「先生の乗り入れ授業が増えている」「部活動の一体化や小学校の先生が顧問を務めることを検討している」という報告のほか、制服や靴の色の規則をそろえる難しさなどの悩みも出た。

 義務教育学校では、小学と中学の授業時間や校則の統一、学校行事や部活動の一体化、小学課程での教科担任制導入など多様な運営ができる。5校は運動会や職員会議は一体化したものの、「運動会の競技が減り、出番が少なくなる」「中学生の力強さや結束力が弱くなるという指摘もある」などの意見もあった。「小中両方の教員免許を持つ人を配置してほしい」という要望も出た。

 協議会は今冬も開く。会長には船木幸博大町町教育長が就任、事務局は同町教委に置く。

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