九州盲導犬協会のPR犬「ウーフ」を挟んでそれぞれの宣言文を掲げる嬉野温泉料飲店組合の小野原博組合長(左)と嬉野市の谷口太一郎市長=嬉野市役所嬉野庁舎

■市と組合宣言 他団体にも呼び掛けへ

 嬉野市と嬉野温泉料飲店組合(96人、小野原博組合長)は22日、補助犬と使用者に気軽に嬉野へ来てもらおうと、共同で「ウエルカム! ほじょ犬宣言」をした。「人にやさしいまちづくり」を目指す観光地として、補助犬の入店に向けた取り組みや受け入れ団体の拡大を目指す。自治体によるこうした宣言は全国でも珍しいという。

 補助犬は盲導犬、聴導犬、介助犬の総称。身体障害者補助犬法や障害者差別解消法では、公共の施設や交通機関、飲食店、商業施設、病院などについて、補助犬の同伴利用を拒めないと規定。ところが実際は「保健所から動物の入店は禁じられている」などと断られるケースが多いという。

 料飲店組合の宣言文は、(1)使用者に気軽に入店してもらい他の客との共存に努める(2)参加店舗で提供可能なもてなしを確立し、使用者が店舗を選ぶ楽しみを提供する-とした。セミナー開催や受け入れステッカーの貼り出し、他の客の理解を促す対応の研究などを計画している。

 市は同様の受け入れを他団体にも呼び掛けることを念頭に、(1)補助犬について知り、正しく接する(2)使用者と補助犬を歓迎する-とうたっている。

 料飲店組合では本年度、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターの協力で補助犬受け入れに向けた研究を始めており、市が賛同した。市は旧嬉野町時代の2003年、町民が使用する盲導犬を全国で初めて「町民」と認定した経緯もある。

 小野原組合長は「役員会と総会で全会一致により事業がスタートした。対応を勉強し、最近多い海外客も含めた観光客増に結び付けば」と意欲を語り、谷口市長も「組合の取り組みに感銘を受けた。継続させたい」と話した。共同会見に同席した九州盲導犬協会の中村博文常任理事は「自治体がこうした宣言をした例は聞いたことがない。ありがたい」と評価した。

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