記者会見を開き、玄海原発3、4号機の再稼働への同意を表明した山口祥義知事=24日午後、佐賀県庁

 ■司法試験に合格した司法修習生に毎月一律13万5千円の支援金を支給する新制度を盛り込んだ裁判所法改正案が19日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。(20日付22面)

 国内には300弱の国家資格があるという。どれもが市民生活に重要な役割を果たすものであり、その資格取得と資格業務に多くの人々が等しく汗を流している。修習制度とはいえ、司法修習生だけが特別ではない。同様に汗を流すべき。

 ■佐賀県の山口祥義知事は24日、県庁で記者会見し、九州電力玄海原発3、4号機の再稼働に関し「原子力発電に頼らない社会を目指すという強い思いを持ちつつ、現状ではやむを得ない」と同意を表明した。(25日付1面)

 福島第1原発事故。ほんの6年前、こんな大事故が日本で起こるのかと誰もが驚き、深く悲しんだ。被災地の傷跡はいまだ癒えず復興も始まったばかり。「国が責任を持つ」。この言葉に背中を押され、現状やむを得ないと知事は同意した。福島原発の事故原因を想定外とし、いまだ十分な対策を講じ得ない国を信用できるのか。反省なきまま再稼働を続ける日本人の節操のなさを思う。未来の日本のため、パンドラの箱を閉める勇気が必要ではないか。

 ■トランプ米大統領は23日、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席と相次ぎ電話会談し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に挑発活動の自制を引き続き強く要求することで一致した。(25日付3面)

 七十数年前、軍の暴走が日本国民を戦争の渦に巻き込んだ。北朝鮮への米軍との共同行動が日本を再び戦争に巻き込む恐れを思う。どうすれば、未来永劫(えいごう)、戦争で日本人が一人も殺されないですむか、政治には考えてほしい。

 ■今村雅弘復興相は25日、辞任する意向を固めた。同日の自民党二階派パーティーで東日本大震災の被害に関し「まだ東北で良かった」と、被災者を傷つける発言をしたことの責任を取った。(26日付1面)

 SNS上では、発言を逆手に取って「東北で良かった!」と東北の自然や特産品、観光地などをPRする書き込みが相次ぎ、拡散されているという。「やったネ東北!頑張る東北!素敵な東北!」。エールを送りたい。

 ■広告大手、電通(東京)の違法残業事件で、検察当局が法人としての電通を立件する方針を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。(26日付25面)

 「頑張らない努力」は柔軟な発想と仕事の効率性を育てる。滅私奉公という言葉は死語になりつつあるが、管理者には、むしろ「頑張り過ぎさせない工夫」こそが必要ではないかと思う。

竹下 義洋さん 60歳 佐賀市

 市民生活パートナーズ理事長。ネットによる資金調達「クラウンドファンディング」の活用、市民活動、起業支援に取り組んでいる。

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