気仙沼市に贈られた手作りのひな人形と大詫間趣味の会の下村さん=佐賀市の大詫間公民館

手作りひな人形をもらい、喜ぶ被災者=宮城県気仙沼市

■寄贈受け感激「一生大事に」

 3月3日のひな祭りを前に、「大詫間趣味の会」(佐賀市、下村律子代表)が、東日本大震災で被災した気仙沼市に手作りのひな人形200体を贈った。ひな人形は、地元の復興支援団体などを通じて災害公営住宅に住む高齢者に配られた。津波でひな人形を流された人も多く、受け取った人たちは「表情が一つ一つ違ってかわいい」と感激していた。

 下村さんは、気仙沼市観光課に出向している佐賀市職員の井口高徳さんとの交流が縁で、ひな人形の寄贈を思い立った。趣味の会は、大詫間公民館で毎年、手作りびなを展示しており「被災者が少しでも元気になれば」という。

 現地の復興支援団体「ドリームクラブ」が、引きこもりになりがちなお年寄りの外出を促すイベントを企画。桃の節句を楽しみに迎えてもらおうと19日、気仙沼市の南郷災害公営住宅で佐賀のりを巻いたおにぎりを提供した。

 お年寄りら約60人が参加、「おいしい」「普段食べているノリと全然違う」とうれしそうにおにぎりをほおばった。参加者にひな人形120体を配った。このほか、館山災害公営住宅にもひな人形60体を配った。

 人形を公営住宅の自宅に飾った佐藤淑枝さん(74)は「家のひな人形は東日本大震災の時に津波で流されてしまった。いただいたひな人形は、一生大事にします」と喜んでいた。

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