肥前窯業圏の連携などについて意見交換したパネルディスカッション=伊万里市の立花公民館

 日本遺産に指定された「肥前窯業圏」の歴史と文化を考える「日本遺産シンポジウムin伊万里」が25日、伊万里市立花町の立花公民館で開かれた。県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長の基調講演やパネルディスカッションがあり、市民ら約130人が窯業圏内の連携などについて考えを深めた。

 鈴田館長は「名だたる他産地を差し置いて日本遺産に選ばれたことは、技術や人々の思いが続いている証拠」と指定の意義を強調。伊万里では磁器と陶器の両方が焼かれていたことや、全国に大量の焼き物を積み出した港町としての歴史も解説し、「産地の奥深さを誇りに思い、楽しむことが大事」と話した。

 鈴田館長をコーディネーターとして5人のパネリストが参加した討議では、肥前窯業圏の今後を見据え、若者らに歴史に興味を持たせるアイデアや、観光や産業の在り方で意見交換。有田町歴史民俗資料館の尾崎葉子館長は「器と食は切り離せない。食文化を発信できるよう、ソフト面でも一緒にやっていきたい」。大川内山の窯元、川副青山窯の川副史郎さんは「400年事業に参加し、窯元の横のつながりも出てきた。日本遺産でも連動を広げていければ」と展望を語った。

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