佐賀県医療センター好生館(佐賀市嘉瀬町)は28日、職員に残業代など賃金の一部を支払っていなかったとして、佐賀労働基準監督署から労基法違反で是正勧告を受けていたことを明らかにした。病院側が勤務実態を賃金に反映させておらず、過去2年分の未払い分を支払う。勧告は21日付。

 好生館によると、19日に労基署の立ち入り調査を受け、帳簿上は勤務を終えている時間帯に、看護師や技師が電子カルテに患者の記録などを記入していたことが発覚した。複数の部署で、サービス残業が常態化していた可能性がある。

 労基署は、病院側が夜間や休日勤務の医師や看護師に対し、時間外勤務より賃金が低い当直扱いにしていた点も指摘し、差額分を支払うように勧告している。

 好生館は過去2年分の帳簿やカルテを調査し、未払い額の確定作業を進めている。森修副事務部長は残業代の未払いについて「病院組織として勤務時間を少なく申請するように指示したことはない。4月からタイムカードを導入し、改善した」と説明する。当直扱いの問題は「時間外勤務とするには医師や看護師の数を増やすしかない。人手不足の中、解決は難しいが、努力したい」としている。

 好生館は県立病院だった2008年にも、残業代の未払いで是正勧告を受けている。

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