説明会の冒頭であいさつする九州防衛局の川嶋貴樹局長=佐賀市川副町の佐賀県有明海漁協広江支所ノリ集荷場

 自衛隊新型輸送機オスプレイの配備計画に関する九州防衛局の佐賀空港西側の地権者に対する説明会は最終日の28日、佐賀市川副町の県有明海漁協広江支所と大詫間支所の2会場で開かれた。南川副支所(26日)、早津江支所(27日)と同様、この日もノリ漁への悪影響や自衛隊との共用を禁止した公害防止協定を理由に、計画への反対意見が相次いだ。

 3日間の説明会を終え、九州防衛局の川嶋貴樹局長は「利害関係のある方に説明できるチャンスがあったのは喜ばしいし、ありがたい」と総括した。地権者の諾否を得る期限については「今は地権者の方を含めて住民のご理解を得ている段階。いつまでにというのは控える」と答える一方、「現実問題として、私どもの当初の腹づもりどおりにいっていないことは間違いない」とも述べた。

 広江支所運営委員長を兼ねる県有明海漁協の徳永重昭組合長は諫早湾干拓問題を挙げ、「過去の公共事業の後始末の対応がまずく、結果的にしわ寄せが全部有明海に来ているというのが根底にある」と漁業者の思いを代弁した。「切実な願いとして、これ以上有明海を駄目にする事業をやってくれるなという声があった」と説明した。

 説明会は非公開で、漁業者とそれ以外の地権者に分けて実施。計57人が参加した大詫間支所では「佐世保の水陸機動団を輸送するためなら佐世保に配備すればいい」「自衛隊が来れば米軍も来るのではないか」といった質問や意見が出た。松枝英秋運営委員は「大詫間の漁業者としては反対。今後は何の説明も聞かない、提示も受け付けないと伝えた」と表明した。

 広江支所の説明会には計58人が出席した。徳永組合長は支所としての姿勢は打ち出さなかったが、「反対の意見しかなかった」という。今後については「佐賀空港は県営空港。県の何らかの意思表示がないと進まない」と語った。

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