熊本地震時の対応などについて講演した熊本県西原村の日置和彦村長=佐賀市のグランデはがくれ

 市町の首長らを対象にした防災セミナーが24日、佐賀市で開かれた。熊本県西原村の日置和彦村長が、熊本地震の経験を踏まえた災害時対応の要諦について講演、「普段から想定内の範囲を大きく広げるための備えを」と訴えた。

 日置村長は、今回の地震に関し「本震クラスの揺れが2度発生」「人口の約6割に当たる4千人が避難」「湧水で対応できると想定していた水が確保できなかった」などの状況を示し、「想定外の連続だった」と総括した。「防災訓練を上回る対応を強いられたが倒壊家屋を想定した救出訓練をしていたおかげで、生き埋め者を救出できた地区もあった」と紹介した。

 佐賀県が重点支援した西原村には、県内市町からも合わせて延べ4400人の職員が派遣された。日置村長は感謝の言葉を述べた上で「佐賀は地震が少ないと言われているが、風水害などの災害がある。準備が必要」と対応を求めた。

 この後、熊本大学大学院の古本尚樹特任准教授が「災害対応における首長の役割」をテーマに講演。阪神大震災や東日本大震災での対応事例などを挙げながら「現状と将来のあるべき姿について認識を共有した上で、明確な目標を設定し積極的に周知することが重要」と強調した。

 参加首長らによるグループ討議も行われ、避難勧告を出すタイミングの難しさや情報収集の工夫などについて率直に意見交換し、今後の対応への参考にしていた。

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