22日、核兵器廃絶を訴える署名をジュネーブ軍縮会議の事務局に提出する日本の高校生平和大使=ジュネーブ(共同)

 【ジュネーブ共同】核兵器廃絶を世界に訴える日本の高校生平和大使22人が22日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、各地で集めた約21万4千人分の署名をジュネーブ軍縮会議の事務局に提出した。平和大使の活動は20年目を迎えるが、今年は核兵器禁止条約の成立など「核兵器なき世界」を求める声の高まりを受け、署名の数は過去最多となった。

 署名提出後、22人は全員がリレー方式で英語のスピーチを行い、被爆者の体験を伝えるとともに核兵器廃絶実現の重要性をアピール。22人はこれに先立ちジュネーブ軍縮会議の全体会合を傍聴。今年は2014年から3年連続で行われた大使代表の演説は見送られた。

 大使を派遣する市民団体は今年も演説を打診したが、外務省側は「今回は難しい」と回答。これまで明確な理由を明らかにしていなかったが、高見沢将林(のぶしげ)軍縮大使は21日、22人に対し「軍縮会議では通常、政府代表の発言しか認められない」と説明、一部の国から強い懸念の声があったなどと話した。

 22人は21日、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部主催のレセプションに参加、広島大付属高の小林美晴さん(16)ら3人が各国外交官ら約60人の招待客を前にスピーチした。祖父母が広島で被爆した小林さんは、多くの人の貴重な生命を奪った原爆の悲劇を繰り返してはならないと強調した。

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