「真田丸」を見て大阪から訪れた観光客に、タブレットを使いながら城跡の魅力を伝える田中秀樹さん=唐津市鎮西町の名護屋城跡

地図

■名護屋城跡PRに奔走

 約420年前、豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築き、日本中から戦国大名が集った唐津市鎮西町の名護屋城。その価値を広めたいと、地域おこし協力隊の田中秀樹さん(45)=長崎市出身=が城跡のPR事業に奔走している。

 もともと歴史に興味があり、東京で戦国大名の家紋をあしらったTシャツのネット販売などを手掛けていた。4年前、国特別史跡の名護屋城跡を初めて訪問。周辺には約130カ所の陣跡もあり、「ただの前線基地じゃない」とすぐに魅力に引き込まれたという。2014年10月から協力隊員を務めている。

 名護屋城跡の年間来場者は約6万人。地元の人にさえ価値が十分伝わっていないと感じており、この夏は城跡の情報やデータを視覚的に表現したサイトを開設。陣跡を巡るスタンプラリーが楽しめるアプリ配信も始めた。「コアな歴史好きを呼び込むきっかけになれば」と期待する。

 隣接する県立名護屋城博物館では、天守閣など当時の城の様子をコンピューターグラフィックス(CG)で再現するサービスが人気を集め、城跡を案内するボランティアも発足。さらに今年はNHK大河ドラマ「真田丸」に取り上げられる“追い風”も吹いた。

 「今年が正念場」と田中さん。武将をキャラクター化し、地元商品とコラボさせるなど、新たな戦略も練っている。

【メモ】長崎自動車道多久インターから車で約1時間。公共交通は唐津市の大手口バスセンターから昭和バス「値賀・名護屋線」「呼子線」で約40分。問い合わせは県立名護屋城博物館、電話0955(82)4905。

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