鳥栖-甲府 後半ロスタイム、決勝ゴールを決めて喜ぶ鳥栖キム・ミンヒョク(中央)=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 最後まで決して諦めない気迫のこもったプレーが結実した。前半早々に失点しながら、徐々に試合の主導権を握った鳥栖は、2人の韓国人DFのJ初ゴールで今季初の逆転勝ちを収めた。前節まで2試合で計7失点を喫した嫌な流れをきれいに拭い去った。

 「前の2試合の分まで必死に戦う」-。

 その思いは後半ロスタイムに凝縮された。FWイバルボがペナルティーエリア内をスピードを生かしたドリブルでえぐって中央にパス。ゴール前に詰めたDFキム・ミンヒョクが右足で押し込んだ。鳥栖在籍4年目にしてのJ初ゴールに目を赤くした。

 流した涙には理由があった。前半8分、DFチョン・スンヒョンとの連係ミスで仙台戦に続き、早い時間帯に先制を許した。同点弾のチョン・スンヒョンとともに自らのミスを挽回し、最後まで声を張って甲府のカウンター攻撃をはじき返した。

 「必要以上に考え込む必要はない。今まで取り組んできたことを出そう」-。選手たちは前節・仙台戦のオフ明けに約1時間半のミーティングを行い、現状を見つめ直した。後半、勝利を信じて一気の攻めに転じても、攻守のバランスを崩すことはなかった。

 今後は浦和、鹿島と手強い相手との連戦を控える。チームの真骨頂である“しぶとさ”をまとって、まずは埼玉に乗り込む。

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